ニャギセンの結果と国政のゆくえ
「はぁ~、選挙も終わってまったり」
めずらしくリビングの椅子でくつろぐチャシマンちび助。そこは"まだら子"ともちゃんのお気に入りの場所なんですけどねぇ。
「彼女、もっと涼しいところがいいって別のところに行っちゃってるから」「かわりにここ守らないとね」
まぁ、なんてやさしいチャシマン君。人間の方のチャシマン氏にもそれくらいしろって言っといて。
「.........」
聞こえないふりしてないで。ちょっと、チャシマン君!
「ボカァ、全方位平和外交ですよ。かつての福田首相もそうだったようにね」
なんと!君はそんなことまで考えていたの?
「.........」
あ、テキトーに言っただけですね?
「.........うぇ」
☆ ☆ ☆
昨日、東京都議会選挙が終わった。アベ首相率いる自民党が大惨敗した。過去最低となった1965年と2009年の38議席を大きく下回る23議席。選挙前(57議席)から6割減。胸がすく思いだ。公明党はさておき、共産党(19議席)とそう変わらない議席数というのが笑える。
公人と私人の区別がつけられない首相(森友学園問題、加計学園問題)。彼が国政の仲間として率いるのは、自分の立場と発言の意味が分かっていない防衛大臣(本当に司法試験に合格した人なのか?)、秘書にパワハラした挙句にとんずらしちゃったままの2期目衆院議員(学歴以前の人間としての品格の問題)とそれをかばう派閥領袖、パワハラ議員を「あんなのいっぱいいる」という元官房長官、裏献金疑惑を元秘書のせいにして逃げようとする都連会長(おやめになるそうですが)、パッと思い出すだけでも問題ありの人ばかりではないか。ゲス不倫してやめた代議士もいたし、その妻は公用車で家族の送り迎えもしていたとか(コトの核心は子育て環境や働くお母さんとかの話ではない)。
都議選最終日に秋葉原で「やめろ」コールをされて逆切れしちゃうような総理大臣だ。彼が率いる自民党都議たちも都民の代表ではなくて、自分の損得しか考えないような、マナーさえ知らない(小池知事の挨拶と握手を拒否したヒトとか、セクハラ野次を飛ばした輩とか)議員ばかりだった。そんな候補者たちに誰が投票するというのだろう。
トランプ米大統領も非常に問題ありだと思うけど、私に言わせれば、アベシンゾウはもっとたちが悪い。だって私たちの国の宰相なのだから。
都議選で自民党が惨敗したからといって単に喜んでばかりはいられない。第一政党になった都民ファーストは新人都議が多いし、政治は数だけでなんとかなる問題ではない。すんなり都政や国政が良い方向へと進んでいくなんて単純な問題じゃないのだ。そんじょそこらの一国より予算規模もGDPも大きい東京都の政治を左右する問題なのだ。
でもね、でもね、自民党の変な現役オッサン都議がいっぱい落ちて自民党が惨敗して、私は嬉しかったのだ。本当に。
実は私の育ての親はバリバリの自民党員だった。私も統一地方選で自民党候補者の選挙事務所で働いたことがある(ウグイス嬢もしたっけな)。そんな私でさえもう長いこと自民党はもう嫌だと思っている。特に今のアベ政権とそれを支える自民党のレベルの低さには心底嫌気がさしている。
アベさんとかイシハラさん、野次飛ばされて言い返してる場合じゃないんですよ。ほんとに。
(July 3rd, 2017)