続く無言の圧力とフクシマ
写真は昨日の続き。やっぱり見守るというよりは無言の圧力続いてます。
「母ちゃん、美味しいカリカリ」「でなきゃ、ごはん」「バイオリン協奏曲聞きながらいくらでも待ちますよ、ボカァ」
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昨日午後は福島・いわき市に行ってきた。昼前に東京を発つ特急に乗り、20時46分東京着。往復で4時間半、打ち合わせは一時間あまり。
8年ぶりだ。JR常磐線は今いわきが終点になっているけれど、本当はその先がある。祖父母の家がある富岡町は、続いている線路の向こうだ。
軽く認知症が始まっていた祖母(トラコには曽祖母)に会いに行こう、トラコのバイオリンを聞いてもらおう言っていた時に東北大震災が起き、祖母は行方不明になった。10日後にドロドロの姿で見つかったけど衰弱が激しく、震災からちょうど1カ月で亡くなった。
原発事故の影響で無人の町になっていたけれど、この春から帰町が始まり、毎日いわきからバスが3往復出ている。
そのうち祖父母の家を見に行ってみよう。震災以来ずっと整理のつかなかった心の中にカタをつけよう。そして私自身の心の中の「フクシマ」も前を向かなければ。
被災した人たちに比べたら申し訳ないような取るに足らないくらいちっぽけなもののだけれど、私には重いしこりだった。なんとかしなければいけないと思っていた。
でも、これも私の一部だ、捨てずに持ちながら生きればいいんだと思えるようになった。長かったけれど。
(at 8:31am on June 27th, 2017)