ピンクの保定袋とごはん/ともちゃんの腎不全
嘔吐して病院で注射を打たれた翌木曜日、"まだら子"ともちゃんは元気だった。非常勤のセンセイ仕事3コマを終えて午後6時前に帰宅すると「お母ちゃん、ごは〜ん、ごはんをくださいな!」と出迎えてくれた。その場駆け足で落ち着かない様子。
「ちょっと待ってね」と声をかけて、出張から帰った人間チャシマン(夫)と二人で点滴をする。
届いたばかりのピンクの保定袋を試すと、洗濯袋よりずっと安定して点滴させてくれる。でも、ともちゃんはやっぱり嫌なのだ。後半はなんとか解放されたいと動こうとする。そりゃあ嫌だよね。もっと工夫できることはないかな。頭を巡らせる。
朝お皿に入れていった腎臓用療養ドライ食(カリカリ)はあまり減っていなかった。「これはちょっとね」と思っているんだろうな。ごはんをあげたいところだけれど、療養食のウェットフードを出しても全然見向きもしてくれないし...うーむ。でも、体のことを思うとご所望のごはんは出せないし。何か工夫できることはないかな。
☆ ☆ ☆
金曜朝起きると、寝ている間に療養食カリカリがなかなかいい感じに減っていた。空腹には勝てなかったんだね。かわいそうだけれど、ちょっとホッとする。
「お母ちゃん、ごはんください」
ともちゃんは私の起床からぴったりついてくる。そうねぇ、少しはいいことあった方がいいよねぇ。
ふと思いついて、腎臓療養ウェットフードを細かくすりつぶし、そこに少し普通のウェット食を加えて混ぜ合わせ、電子レンジで暖めて風味がたつようにしてみた。
すると、食べてくれたではないですか!ガツガツぺろりと平らげたとはいえないけれど(何度か「もういいかな」のともちゃんにお皿を持って追いすがり、食べてもらった)、療養食じゃないごはんが混ざっているけど、いいよね。もっと何かできることはないか考えてみよう。
さぁ、今日も寒いみたいだけれど、ほんびり頑張ろう。ほげほげほ〜♪
(1月26日7:30am)