絶叫のチャシマンと復活!?のマダラン

年末30日夕方に退院してから自力で飲めず食べれずの状態が続いていたマダランこと"まだら子"ともちゃん。スプーンやシリコンストローでなんとか本当に微々たる水を飲むだけで、何も食べられずにいた。

お別れの時も遠くないのかも知れない...と覚悟した。すごくしんどそうなのに、何もしてやれなくて胸が締めつけられる。

それでも、ふらふらとよたつく足でトイレには行くし（前までで、トイレでなく近くの新聞紙の上でオシッコしちゃうのはいつも通り）、飲めないのにお風呂場まで行って水の入った手桶や洗面器を見つめる。

その都度、スプーンで微々たる量の水を飲ませていた。本当にスズメの涙程の量だけれど、飲まないよりはいいだろう。

少し道が開けたと思えたのは3日夕方、点滴を受けに通院した時のことだ。お医者さんの指導のもと、何度か練習をしてOKサインをもらえれば、自宅での点滴ができるという。

日付が4日に変わってしばらくして、本当はしなくちゃならないのに放っておいた仕事に手をつけ始めた。どうせともちゃんのことが気になって眠れないのだ、だったらちょっと仕事しようかな。

すると、ともちゃんがふらふらと立ち上がり、ヨタヨタと歩き出した。トイレかな、水を飲みにお風呂場かなと思って見ていたら、途中、チャシマンちび助のご飯皿の真ん前に行き、中身をチェックしている。そのまま食べだしそうな勢いのチェックの仕方だ。

結局食べずにお風呂場で水を見つめている。すべての洗面器と手桶に冷たい水や暖かめの水、飲みやすい高さに置いてみたりと工夫して水を差し出した。結局またスプーンかな......

すると、手桶の暖かめの水をピチャピチャと、かすかにだけれど確かに自分で飲んだのだ。人間の赤ちゃん用のシリコン製ストローを使って飲ませると、やっぱり少しだけれど前より嫌がらずに飲んでくれる。

これはもしかして...と流動食を人差し指に少しとり、口の前に出したら、少しだけれど舐めとって飲み込んだ。

もしかして、これ、いけるんじゃないの？明け方、朝、昼前とともちゃんがトイレや風呂場に出かけるたびに、少量の水と少量の流動食（エナジーちゅーる）をあげた。本当に少しだけれど飲んで食べる。

ともちゃんをトラコに託して昼過ぎに重役出勤。最低限の仕事をこなし、夕方帰宅してともちゃんの点滴（と私の点滴訓練）に病院へ。午後にお腹を壊したので整腸剤をもらい、点滴をして帰宅。流動食をひと舐めふた舐めする程度にはなったけれど、薬を飲んでくれるだろうか...？

不安に思いながら家に帰りついたのだけれど、なんと、ともちゃんは家に帰った途端に風呂場に向かったかと思うと、なんと、ピチャピチャとほぼ普段通りに水を飲み始めたではないか。すこしちゅーるを少しあげて、細かく砕いた薬を飲ませると、嫌がっていたけどなんとか飲みこんでくれた。

もしかしたら、最悪ステージの腎不全ながらも低空飛行でなんとか暮らせるぐらいには回復できるかも知れない。少し希望が見えてきた。

がんばれ、ともちゃん。お母ちゃんも頑張る。父ちゃんもトラコ姉ちゃんも頑張ってくれてるもんね。

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一方のチャシマンちび助。4日夕方の通院には彼も連れていった。顕著な症状が出た時には腎不全はかなり進んでいるから、今のうちに血液検査をして悪いところがないか調べてもらおうと考えたのだ。

家では新しいキャリーバッグに自ら入っちゃったものの（目新しいものにはとりあえず入ってみる猫的性格）、すぐに事情を察したちび助は病院についても外に出ようとせず、採血の際は何度もこの世の終わりのように絶叫し、大暴れ。

家族は診察室から出され、獣医さん2人がかりでパラボラアンテナ（エリザベスカラー）と拘束服のような袋に入れられて、それでも抵抗に抵抗を重ねて大騒ぎをした挙句、なんとか検査は終了したのだった。

「ちび助ちゃんなのに、君は大きいねぇ」と獣医さんに声をかけられ、でも、肝っ玉は名前通りちびなことを証明した仕事初めの4日、チャシマンにとっては大変だったけれど、私にはどんより明けた新年が明るく澄んだ光が差してくるように思えた1日だったのだ。

今日は朝から仕事、トラコにチャシマダランズを任せて、がんばろー、ほげほげほ〜♪ 週末は昼寝するぞー！

（1月5日午前1時58分）