リングだったよね?
「母ちゃん!」
はい、なんでしょうチャシマンちび助君。
「リングの上に新しいマットが被せられちゃったけど...」「なんか気持ちいいけど...これは一体...?」
それはホカペカバー。それにリングじゃないからね。
「......」
最初はいぶがしそうに匍匐ダッシュをしたりでんぐり返しをしたりしていたのだけれど、そのうち闘う場ではないようだと悟ったらしく、香箱を作り、でも今ひとつ腑に落ちない顔をしていた土曜夜の彼だったのだった。
☆ ☆ ☆
風邪があんまりスッキリしないんで土曜朝に病院に行ってきた。最低限の対症療法の薬と漢方薬が出た。スッキリしない風邪に効くらしい。抗生物質も出されなかったし、お腹の調子もそのくらいなら...と整腸剤も出なかった。
今年は風邪を長引かせちゃってる人が多いとのことだった。
若い先生だったけれど気持ちの良い先生だった。漢方も嫌いじゃないからこれでスッキリしていくといいな。
が、しかし...。漢方薬をお湯にとかしてゆっくり飲んでいると、ちび助が必ずやってきてマグカップのニオイをかぎ砂かけ動作をするのだ。で、隣で正座をしてずっと見張っている。私の顔とマグカップと交互にみつめ、まだ飲み終わらないのかとでも言わんばかりだ。
「この変なニオイの液体がなくなるまで見届けなければ」
心配してくれてありがとね。面倒見が良いのはわかるけど、でも、実は余計なお世話なんですけど...!
(Dec. 11th 08:07am)