私を支えるもの
一応、猫との生活ブログなので今朝のふたりを。
「お母ちゃん、カリカリ!」
「昨日も今日もゆっくりめじゃない?」
なかなか鬼気迫る顔になってる"まだら子"ともちゃん。
「ボカァ、待ってます」
「催促は彼女にまかせますよ」
そうだよね、キミ太っ腹だもんね♪
☆ ☆ ☆
ヒラリー・ハーンの演奏はとても素敵だった。
あんまり好きなバイオリニストじゃないなんて言っていて、反省。
バイオリンコンサートは何度も行っているけれど、聴衆からの拍手があんなに大きかったのって、初めてかもしれない。
プログラムはオーソドックスかつ地味なものなのに、あれだけ人をひきつけて感動させるってなかなかできないと思う。
バッハのソナタの無伴奏ソナタを聴いた時には、涙があふれて流れて止められなくて困ってしまった。
そして思い出したのだ。
私はどれだけ音楽に救われてきただろう。何か楽器をうまく演奏できるわけでも、音楽に詳しいわけでもない。だけど、つらい時、悲しい時、そこにあった音楽に随分と慰められてきた。
そして、コンサートに足を運ぶたび、心の底にたまった澱を浄化し流してもらってきた。
クラシックでも、ポップスでも、歌謡曲でも、ジャンルに関係なく、鼻歌レベルだけれど、いつもそこに音楽があって、その音楽がどれだけ私を支えてきてくれただろう。
そして、猫たち。夫とトラ娘。
そして友だち。
幸せだな。
そう思って、アンコールの曲を聴きながらも一人でだーだーと涙を流した夜だった(いつものことなので隣のトラ娘も夫も気にせず演奏を聴いていた)
トラ娘は「サインが欲しい!」と言ってコンサート終了後に CDを握りしめて列にならんだ。
えと、実は私も並びました。
美しい音楽をありがとう、と伝えると、彼女はニッコリ微笑んでくれた。
ヒラリー・ハーンのことが大好きなトラ娘は「今日のコンサートは寝たりしたくない」といって真剣に聴いていたし、演奏後の拍手もいつもより格段に力強かった。
以前はどんなに「行きたい!」と言ったコンサートでも演奏をBGMに途中眠っちゃうことが多かったのにね。
「あんな風にきれいな音で弾けるようになりたい」
具体的な欲も出てきたようで。
バイオリンを習い始めてちょうど10年。
トラ娘も随分と成長したものです。
(Jun. 9th 12:18am)