猫転送装置で送られてきたのは…
みなさんはご存知だろうか。
日本発で世界も魅了した、
話題沸騰中だという新技術。
下僕仲間の情報網を通じて
私のところにも伝わった。
早速試してみる。
TabbyもMarbleも「？？？」
「ちび助」は「何じゃこれ？」
「ともえ」嬢は関心も見せず。
「………」
小さいのを作っても「？」
向こうには紐でも作った。
が、目に入りさえしない。
ちび助が固まっているために
ともちゃんも落ち着かない。
全然だめか〜と思ったら、
次の瞬間、送られてきた！
うちの猫の頭領のトラ娘が。
起き抜け寝癖で頭ボサボサ。
子分たちも集合し様子を伺う。
「それ面白い？」「美味しい？」
おや、トラ娘の次に来たのは
手作り猫のぬいぐるみたち！
こっちも向こうも、ノンノン。
３年前に空の星になった時に、
寂しがる娘のために作ったり
もらって書いたりしたものだ。
ここまで来て、ようやく…。
ちび助が装置に入っていた。
そして振り向き文句を言う。
「ウェエ〜。ウガァ、ン〜」
（別に何にも起きないぞー）
ともちゃんは「え？え？」
それからしばらくして。
ちび助＆ともえコンビが
転送装置前で佇んでた。
「ケッキョクこれは何？」
ちび助は戸惑ったまま。
ちび助の心中を察してか、
ともちゃんは解体作業へ。
カジカジ、ビリビリ……。
装置の仕様が違ってたのか、
うちに猫がいなかったのか、
（いたとしてもトラ娘…。）
一体、どうなってるんだ？
