茶トラ坊主とサビ柄お嬢ちゃまの猫2匹と暮らす日々。トラちゃんことヒトの子(娘)と夫もおりますです♪

あきらめません、開くまでは

太ましい手と短い脚、でっかいお腹も自慢
<本日はTabby本人の語りでお届けします>

 僕はTabby=写真=こと「ちび助」。根気強く技習得に取り組む男、今日で満4歳。ヒトでいえば30代前半ってとこかな。

 習得するのは何の技かって? 写真を見てもらえれば分かるよね、クローゼットや戸棚、部屋の扉を開ける技だ。だって、あちこちを開けられさえすれば、カリカリにパン、お菓子、姉貴(といっても人間なんだけどね)のおもちゃに文房具、いろんなものが手に入るから。スーパーボールなんか、転がして遊ぶのにうってつけ。

 写真は2年ほど前に一時期仮住まいしていたマンションの戸棚。ここには缶詰やカリカリが入ってたんだ。すぐ上の引き出しと同じ取っ手がついてて、それを右手で持って引っ張り、少し開いたところに左手を添え、手前に開ける。コツをつかめばお茶の子さいさい。それでも、最初から簡単に開けられるようになったわけじゃない。

 まず、必要なのは観察だ。育ての母ちゃんがカリカリを出してくれる時の様子をよーく見る。どこを持ってどう開けてるのか、それを理解する。あとは練習あるのみ。とにかく根気強く、辛抱強くただただ練習するんだ。

 家族がいる時にやると叱られるから、もっぱら練習するのはみんなが寝静まった後か、会社や学校に出かけた後。特に写真のタイプの扉は、中途半端なところで手を離しちゃうと、バン、バン、って音がなるし、真剣にやっているうちに「んんんー!」って独り言を言ったり、なかなかうまくいかない腹いせにフッ、フッ、フッ、って大きな鼻息鳴らしちゃったりするから要注意。寝てるところを起こしちゃったら、余計に叱られるもんね。

休息も大事だよ
頭の良さと器用さはきっと母親譲りだと思う。僕の生みの母ちゃんは三毛猫で、地域猫を世話する人たちが避妊手術のために一時保護しようとあの手この手を試したけれど、絶対につかまらなくて困ってたらしい。ケージに餌をしかけても、上手に餌だけ取って消えちゃうんだって。最初の保護主さんが今の母ちゃんに話してたよ。

 生後1カ月足らずで保護されて2カ月になるくらいで今の家族のところに来たから、本当の母ちゃんのことも、一緒に生まれた姉ちゃんだか妹のことも、もうほとんど覚えていない。でも、実はたまにむしょうに恋しくなる時がある。そんな時は、つい子猫にかえって育ての母ちゃんのお腹を前手で押し押しモミモミしたり、こっそり自分の肉級を吸ってみたりする。ここだけの話にしといてよ、じゃないと、フッ、フッ、フーッだぞー。
 
 

http://tabbyandmarble.hateblo.jp/